名古屋市 山下 千夏
ネパールには、3/12に到着しました。当日は、ホーリーと言う大きなお祭りが行われている日です。
地震で大きな被害を受けたダルバール広場では、大勢の人が詰めかけ、歩くこともまま ならないほどの盛り上がりでした。
私たちも現地の方と一緒に楽しみました。
次の日の早朝7時に首都を出発し、一路ポカラを目指しました。
予定通り、2時頃ポカラのツーリストバスパークに到着しました。付近には該当する方が見当たらず、伺っていた電話番号に連絡をしました。
特製の障害者用バイクに乗ったアンジャナさん一行と無事出会うことができました。
私の任地であったバグルンまで、更に3時間ほどかかります。
崖を夜間走行するのは危険なため、だいたい16時のジープが最終になります。それに乗り遅れたり、人数が集まらなかったりした場合、翌日の6時発となってしまいます。
一時間くらいしか時間はありませんでしたが、すぐにタクシーをつかまえて、オフィスまで行き、皆さんにお会いすることにしました。
車いすは故障もなく、とても良い状態でした。
すぐに、現地の車いす利用者にも試乗していただきました。
実際利用される方は、村に住んでいる方のようで、当日は残念ですがお会いすることはできませんでした。
こちらの団体では、生まれつきの障害者の方やポリオの方、交通事故の方など障害をもったいきさつは様々でしたが、皆さんが生き生きと暮らしている様子が分かりました。
ネパールの場合、首都や今回のポカラのような観光地を除くと、車いすが利用できるような道自体が整備されていないため、外出は困難です。8,000mを超える山々が連なるこの国は、細くて未舗装の坂道がほとんどです。自宅ももちろん、狭い土づくりの家が多く、車いすがあるからと言って、即便利な生活に改善されるわけではないと思います。
しかし、何よりも遠く離れた日本の友人たちから、心のこもった贈り物が届き、自分たちのことを気にかけてくれていることが大きな支えになるのだと思います。
特に、「空飛ぶ車いす」は、多くの方の善意がリレーされていることが受け取る方の心にも届きます。工業高校生たちが、主体的にかかわっていることも、きちんとお伝えしました。
大変感銘を受け、感謝をしてくださいました。
この活動にかかわっている高校生の皆さんに、ぜひお礼を伝えてください。
「皆さんの主体的な行動と善意は、しっかりとお伝えしました。
皆さんのおかげで、人の役に立つ喜びを味わわせていただきました。
ありがとうございます。
一人一人の活動は小さくても、力を合わせれば、厳しい環境で生きている方々の心に、温かい火を灯すことができます。この活動を誇りに、ぜひ自分にできる形で社会貢献を続けてください。一教師として、皆さんを誇りに思います。」
ポカラは、4年前に比べて道がきれいになり、街も整備されていました。
また、街灯も増えていました。
私の任地へ行く道は相変わらずの凸凹道で、ずっと体が上下左右に揺れ続けました。それでも、以前とは違い、太陽光パネルを使った街灯ができていて大変驚きました。
首都に日本が支援して整備したことがきっかけとなり、県の役所や慈善家が街灯の設置を進めているのだそうです。
この国では、日本の貢献度は大変大きいです。
任地の学校も、日本政府の支援で、職業訓練施設が完成していました。
もし、今回携わってくれた高校生たちが、卒業後現地を視察したいというご希望がありましたら、ぜひお手伝いをさせてください。
私の任地の学校には、この4月からコンピュータのエンジニアコースも開設予定です。工業高校生の力は、いろんな形で役立てられると思います。
それでは、皆様の活動が今後も多くの方々と共に、歩み続けられますようお祈りしております。
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